一覧へ戻る | ■ 2015.02.16 「21世紀の資本」を読んで思ったこと。 | 日々雑感 | |
|
|
トマ・ピケティの「21世紀の資本」を読んでみた。経済学ジャンルのやや難しい内容ではあるが、なかなか楽しく読むことができた。読み終えて、自らが係わるクリーニング業界の変遷を振り返ってみた・・・。 クリーニング業界は平成5年をピークにどんどん需要縮小し、工場や店舗が減り続けている。これには日本経済の落ち込みと、「バブル長者」などを生み出した格差社会も一因ではないかと思う。クリーニング総支出はピーク時の約半分となって しまった。 この原因はどこにあるのだろうか?家庭用洗濯機や洗剤の進化、景気の悪化、所得の下落など、外部的な要因もあるが、それだけが理由ではないようにも感じられる。 高度経済成長期に日本のクリーニング業界はひたすら拡張化することによって需要を広げていった。世界的にみても比較的に多い店舗数、高い生産性であるが、クリーニング本来の品質、生活環境に対応した技術などについては、やや軽視されてしまっていたように思う。 日本のクリーニング業界は、ひたすら生産性を求めて工場を作り、その周りに取次店をたくさん作り、需要を大きくした。増え続ける需要に応えるため、ただひたすら生産性を重視したのである。これはある意味日本のバブル経済と酷似している。クリーニング業界もまた幻想的なバブル期だったのかもしれない。 しかし、矛盾が生じ始めた。無理な生産性強化のためクレームが増加し、クリーニング需要の代償に、クレーム産業として表現されるようになってしまった。クリーニングという商売は本来、どうあるできで何なのかを、今一度考えてみる必要性が生じているように思う。ピケティ的に表現するならば、 品質>需要 が理想的かもしれない。 「21世紀の資本」の趣旨は、資本主義の高度な発展によりやがてはその仕組みから生じる「格差社会」の拡大への警鐘であるが、これからも日本では、ほとんどの国民が手軽に品質の高いクリーニングサービスを利用できる「格差の無い社会」であると信じたい。 そして、クリーニングを安心してご利用できる仕組みづくりを、クリーニング業界として構築していけるものと信じたい・・・。 |
2015.02.16 hide |
|
皆様のコメント......................................................................................................................... |
高校野球 | 投稿者 軟式野球部 2015.03.25 | こんにちは! 高校野球100年だそうです。私達も何とか3年頑張って、楽しく、苦しく、ヘラヘラと過ごしましたね。 NHKで先日、バントの話があり懐かしさの余り連絡してしまいました。 バントエンドランは今更ながら、少年野球の延長だったと思っています。最後は、君に捕手としてヘロヘロ球を受けて欲しかったです。
|
| |
コメントはこちらから......................................................................................................................... |
|
|
|
|